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| 私が引き受ける決心をしたのには、二つの理由がある。 |
1 「学術論文のための」として、特化して書くべきではないか。
というのは、私が長く、携わってきたのは、「海外著作権エージェント」である。著作者、著作権者の側に立って、適正な使用料とその保護を要求しつづけてきた。逆に利用者の視点もその間、十分、身にしみて感じてきた経験がある。その執筆者の側に立って、Q&Aに纏めることは、私のいままでの業の総括であると思った。また目的を特化したほうが、著作権を説明しやすい、理解しやすいというのが、私の長い経験からの結論である。 |
2 法と実務の乖離を、できるかぎり埋められないか。
編集者として、海外著作権エージェントとして、私が直面したのは、先輩編集者から教えられたことや、実務から独学で当然と思い込んだ著作権処理に、けっこう誤りがあったことである。それはそれなりに私は、自分の拙い著書を出すなかで、一応は修正してきた。その上で、著作権法の解釈や判例が、実務と乖離しているのではないかという疑いや思いをしばしば抱いたし、いまも持ちつづけている。それをQ&Aで少しは埋めることはできないか。また、これを書くことによって、多くの識者のご意見を仰ぐことができれば、それがさらなる著作権実務知識の正しい普及に結びつくのではないかという願いもある。
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| 〜本書「まえがき」より |
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