
10月27日〜11月9日は「秋の読書週間」です。今年は「本の力に元気をもらおう!」をテーマに、83名の著者の皆さんに自身の著作も含めおすすめの本を3冊選んでいただきました。是非ご覧ください。
(新刊ニュース2011年11月号連動特集)
著者一覧(あ〜か行)
本を読むという元気すらなかったときに、ベッドで横になって、ながめた本を紹介します。犬も猫も飼い主も、かわいいです。 そしてときどき切なくなる。『作家のおやつ』『作家の酒』などもよかったです。
あまりに、苛酷な現実の前で、ついたじろいでしまう私自身の背中をドンと押してくれた三冊です。どの作品も、本物の力(パワー)が宿っています。明日を信じてもう一日、生きてみようかと思わせてくれる本です。
@伊良部先生を越える名医はなかなかいないと思います。A「コルトレーン聴いてなんも感じひん魂やったら、捨ててまえ!」名セリフです。B戦中・戦後を生きる“普通の人たち”のお話。ほっこりできます。
@は、ともに九十歳を前にした、東北に縁の深いお二人の緊急対談。いま何をするべきか、その覚悟を問い合う、真摯な言葉が胸に沁みる。Aは、日本の地域独自の森づくりを試みたあとを訪ねて、足元を見つめ直させてくれる。Bは不良ぶっていたガキ大将の、努力と自信が清々しい。
この世にいきていること、そのむこうにいること。むこうから出てくること、むこうへと出てゆくこと。@は岩手ケセン地方の言葉に訳されたCDつき聖書。Aは三人の母子の命をかけた小説。Bはこの世とむこうとに立ちこめる煙、その先の笑顔。
ただそこにいるだけで人間は無限だと信じさせる@。大真面目にやることの素晴らしさを示したA。最高にパワーが湧いてくるエンディングのB。元気にもいろいろあると思って、ばらばらの三冊を選びました。
おおむね人生はきびしいものであるけれど人々はそれでもめげずに強く生きている。そして人間本来のポテンシャルはとてつもなく高い。
@佐野さんはエッセイの名手である。本音で語るエッセイは本当に気持ちがいい。A世の中がおかしい時は藤沢周平を読むべし。Bノーベル賞の湯川さん。私はそれしか知らなかった。父方の祖父は紀伊田辺藩の儒者だそう。意外や意外、この一冊からも江戸時代を感じた。
どんな人生にも喪失はあり、寂寞たる思いを抱えながら死ぬまでの日々を歩むのだということ、それでも、わずかなりとも喜びはあり、顔を上げて歩む人は美しいと感じさせてくれる。元気が出る、というのとは少し違うかもしれませんが、歩く力を与えてくれる本です。
@歴史に紛れた嘘を暴く著者の正義感が痛快なノンフィクション。A夫・吉村昭氏を看取った話なのに、逆に勇気づけられるエッセイ集。B主家を失った明治の若き旧幕臣たちが織りなす元気で楽しい青春小説。
@被災地・岩手県田野畑村で長年地域のために尽くした著者の原発誘致反対運動を含む生命力に満ちた回想録。A独学で古典研究に革新をもたらした男の魅力あふれる生涯。B世界遺産・平泉で繰り広げられる雄渾な歴史譚。
@は通称クワコーがたらちね国際大学で繰り広げるハチャメチャな女子大生とのキャンパスライフを描いたもの。とにかくここまで書いてええかい状態。Aはヒマラヤの小さな国に風力発電を設置する物語。今日のエネルギー問題を考える際にも参考になる。Bは都会で傷ついた男が、厳しい風土の故郷の地ニューファンドランド島で再生して行く。最高の癒し系小説。
@は興味深いことだらけで熱中して読みました。Aは完成度の高い、見事な短編集。Bはほんとうに上品な、なつかしい気持ちのする一冊でした。。
元気が出そうな翻訳ミステリーを選びました。ウォーレン・マーフィーのトレース・シリーズを入れたかったけれど、入手困難なので泣く泣く断念。
@計画停電で、テレビもパソコンも電話も使えなかった日に読んだ本。強ばっていた心身がふわっとほぐれた。A澄んだ音色に包まれるような静謐な時間をもらえた本。B何かあったとき手に取り、気持ちが上を向く本。
@・Aは対自然の中で自分を生かし、自然の中で自分を見い出した人の本。海、山の国に生きる者にとって最も重要な指針。Bは、母親と自分のつき合い方を、つきつめて考えぬいた本。3冊とも読みながら、自然と考えている自分と出会います。
自著を最初に出す非常識は今回が最初で最後です。大震災をデータではなく、人間のあからさまな真実として、社会のシステムの問題として取り上げました。印税寄付ボランティア本。全身全霊で書いて現在ボロボロです。
年令をとるにつれ、ますます俳句に深入りしている私の様でありますなぁ。
@「生」を鮮明に描く強烈な引力を持つ本。
A日常から掬われた笑いやユーモアは思わぬ力をくれる。
B生き方について立ち止まり、考えさせられる本。
@今年の大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」のサイドストーリーとして注目。Aサブタイトルの「徳川史観を越えて」は、私もそのことを考えているところ。B東日本大震災を乗り越えるための先人の叡智を学びとってほしい。
@シリーズものの楽しさが全て揃っている。次回作も楽しみ。A本格ミステリの極地。久々興奮しました。B私もがんばります。
被害の当事者は、まだまだ元気なんて出ないだろうし、無理して元気を出さなくてもよいのでは? それでもすごく大きな視点から地球を見るのは、一種の慰めになるかもしれません。あとはうんとくだらないのを読むか。
@先入観から自由な理系の人の考え方はいいです。Aどこからも書評が出なかった(新聞)と聞いてびっくり。必読の書か。Bこれからはこの人でしょうね。戦争画・ビン・ラディン・リターンズ。
@物語が世界を変えうると語ってくれた「五色の舟」(『11』収録)。Aこの状況のなかに鋭く果敢に駆けだした『馬たちよ、それでも光は無垢で』。Bかつて生きていたものたちを布、糸、ビーズで美しく描きだした“絶滅図鑑”。
@は良識あるユダヤ人殺戮者の記録。自分が書くものと何処か似ている。Aは映画の興行から本質まで、勉強になった。もっと大部で。B昔、民間の会社が国家の依頼で「代理戦争」をやるというアイディアを思いついた。我ながら進んでたな。
精神を統一し、切り開き、耐え、希望の光を遠望する。統一性はないが、それぞれに闘いがあり、闘うことの意味も感じさせてくれる。少なくとも、私にとってはそうであった。
8世紀から戦国時代までの東北を舞台にした興奮と迫力の陸奥三部作で、読み始めたらやめられない。東北に生きる民の誇りを描く傑作小説群である。
その形ならではの、見事な達成。読んで驚き、すぐ皆にふれまわったコミック三点をあげます。
いずれもフランスの古典的長編小説で、強い正義感で理念をもった主人公を描いている。時に彼らは窮地に追いこまれるが、戦い抜く。『モンテ・クリスト伯』には「待て、しかして希望せよ」という言葉が出てくるが、私の座右の銘である。