スティーグ・ラーソンの『ミレニアム』がヒットしたことを受けて日本でも多くの作品が紹介されるようになった北欧ミステリ。その元祖と呼べるのがシューヴァルー&ヴァールーの〈刑事マルティン・ベック〉シリーズで、〈マルティン・ベック〉における社会の変遷を主人公の目を借りて描かれるというスタイルは、へニング・マンケルをはじめ、多くの北欧作家が手本にした。