アメリカ

正義の在り方を問う(元)アル中探偵

マット・スカダー

私立探偵マット・スカダーはシリーズ開始当初、アルコール依存症を抱えた人物として登場した。自分を苦しめるこの悪癖といかに向き合うかがシリーズ中盤までのテーマだったが、酒を断って以降はより大きな問題に直面する。それは途方もない悪と対峙した時、非力な個人はいかに立ち向かうことができるか、という問題だ。この問題にスカダーが如何に向き合ったかは、『倒錯の舞踏』を読んで確かめて欲しい。

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