アニメ化もされ、若年層の間で支持された現代青春ミステリの代表シリーズだ。神山高校古典部の折木奉太郎は「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」のモットーにする省エネ主義者。青春ミステリ史上、最もやる気のない主人公なのだが、同学年の千反田えるの「わたし、気になります」という言葉に付き合わされて、しかたなく推理をするはめに。推理の果てに待ち受ける青春の「苦み」が本シリーズの肝である。