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十二国記 還らぬ王の行方は――戴国が動き出す! 小野不由美

『十二国記』とは?

「十二国記」とは、我々の棲む世界とは異なる
地図上にない世界〈十二国〉をつなぐ物語。

二つの世界は、「蝕」と呼ばれる現象によってのみ、行き来することができる。
〈十二国〉では、天意を受けた霊獣である麒麟によって選ばれた十二人の王が国を治める。
国政に心をくだく王、理想に燃える官吏たち、そして懸命に生きる市井の民──。
気候、習慣、政治形態などが異なるそれぞれの国を舞台に繰り広げられる深遠な人間ドラマは、私たちに「生きる意味」と「信じる強さ」を問いかける壮大な物語である。

NHKでアニメ化もされ(2002~2003年)、話題となった。

『十二国記』シリーズ一覧

まずは、この2冊!

episode1

エピソード1となる『月の影 影の海』〔上・下〕は、平凡な女子高生の陽子が主人公。
ある日突然、異界へと連れ去られ、過酷な運命に翻弄される。陽子の生き様を通して、裏切りの痛み、信じる喜び、生きる勇気が、現実の日常にリアルに重なる物語。

  • episode0

    「この物語は、これから始まる全てのプロローグです」 小野不由美

    自分の居場所はここではない――
    クラスで孤立する高里少年の周りで次々と起こる事故。そして、更なる惨劇の果てに明かされるものとは…。戦慄の序章!

  • episode2

    王を選ぶ役割を果たせぬ少年の葛藤!

    十年の時を経て故国へ戻された幼い麒麟は正しい「決断」を下せるのだろうか――。『魔性の子』の謎に迫る衝撃作!

  • episode3

    王とは、幸福な居場所(くに)を約束するもの。だが――。

    尚隆に出会った瞬間、「王」を信じた六太。しかし、雁国に謀反が勃発。 二人の男の理想はどちらが民を救うのか。

  • episode4-1

    苦難を抱え、人はみなその運命に泣いていた。

    陽子は王ゆえに葛藤し、 少女たちは嫉妬と羨望に哭く。 ――希望に向かい旅立つのだが。

  • episode4-2

    王は全ての希望と信じ、人々は立ち上がる!

    圧政に苦しむ民たち、命を落とした子ども――国の安寧と幸せは、必ずやこの手で!

  • episode5

    己の役割を全うすべく煩悶し、一途に走る名も無き男たちの清廉なる生き様を描く全4編収録。

    『丕緒の鳥』『落照の獄』『青条の蘭』『風信』

  • episode6

    混迷深まる国を憂えた珠晶はついに決断する。

    「大人たちに勇気がないのなら、あたしが王になる!」

  • episode7

    王が約束した理想の郷(くに)。――夢は現に近づけるのか。

    陽子と楽俊、泰麒、そして利広も登場。王と麒麟、そして人々の理想と葛藤を描く珠玉の短編集。

  • episode8

    還らぬ王、消えた麒麟。この国を襲う激震は、なぜ――。

    泰麒の行方を捜すため景王・陽子と延麒たちが動き出す!!

  • episode9-1

    戴国に麒麟、還る。王は何処──。

    驍宗が玉座に就いて半年で消息を絶ち、六年。荒廃する国を救うため、泰麒が戻る。王の無事を信じ、一縷の望みを携え、果てしない旅が始まる!

  • episode9-2

    民には、早く希望を見せてやりたい。

    王だからこそ、人々が幸福に暮らす国となることを誰よりも願っていた驍宗の行方はわからぬまま。泰麒は白圭宮へ、李斎は山を目指す。

  • episode9-3

    王が身罷られたなど信じない。

    李斎は、荒民から「男」の死を知らされる。新王が立つなら、それは麒麟の過ちか──。慈悲深き生き物「麒麟」が見せる貌とは。

  • episode9-4

    戴国の命運は、終焉か──暁か。

    驍宗と阿選は、信望篤い人物としての双璧。しかし、一国に「王」は一人しか要らない。──新たな歴史が動き出す!

  • 小説セット

  • 画集

    大人気「十二国記」シリーズの壮大な世界観を彩る美麗なイラストを、原画に近い迫力のサイズで構成。

    〈第一集〉は1991年から2006年までの初期作品を中心に、関連商品のイラストも収録。描き下ろしを加えたカラー27点、モノクロ68点、全95点!

十二国記関連書

  • 「十二国記」アニメ設定画集

    山田章博が描き下ろした100点近いキャラクター設定画を肉筆コメント付で収録。アニメ関連商品に描き下ろした美麗なカラーイラストも多数。小野不由美・山田章博のコメント、声優インタビュー、脚本家・會川昇による寄稿文、制作スタッフインタビューも新規収録。

  • 「十二国記」絵師山田章博の世界

    大人気の「十二国記」シリーズ絵師・山田章博は、小野不由美による壮大な物語の世界を、30年以上にわたり、美麗なイラストで彩ってきました。インタビューから制作現場密着取材まで、山田章博の世界をたっぷりとご紹介します。

  • 「十二国記」画集 第2集 青陽の曲

    1991年の『魔性の子』から、小野不由美氏の緻密な物語を彩る装画・挿絵を描く山田章博氏。その美麗で繊細、かつ圧倒的な迫力と躍動感でファンを魅了してやまない作品世界をご堪能ください。

  • 「十二国記」30周年記念ガイドブック

    1991年に新潮文庫の一作として発表された『魔性の子』は、その後、「十二国記」シリーズの「はじまりの物語」となり未来に繋がる――。改めて作品世界を振り返り、様々な視点から「十二国記」の30年史を辿る、シリーズ初の「ガイドブック」。

作者プロフィール

著者:小野不由美(おの・ふゆみ)
大分県中津生まれ。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に在籍。1988年ジュニア小説でデビュー。1991年刊行の『魔性の子』にはじまる「十二国記」シリーズは代表作となる。1993年、『東亰異聞』が日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、話題を呼ぶ。2013年、『残穢』で山本周五郎賞受賞。その他、「ゴーストハント」シリーズ、『屍鬼』『黒祠の島』『鬼談百景』『営繕かるかや怪異譚』など、ファンタジー、ホラーのジャンルで活躍を続ける。
画:山田章博(やまだ・あきひろ)
高知県生まれ、京都府在住。漫画家、イラストレーター、京都精華大学マンガ学部客員教員。1981年、『ぱだんぱだん』で漫画デビュー。代表作は、『BEAST of EAST~東方眩暈録~』『ロードス島戦記~ファリスの聖女~』など。イラストレーターとしても多くの装画・挿絵を手掛けており、「十二国記」シリーズは二十余年にわたる代表作。その他、ゲーム、アニメのキャラクター原案、映画のコンセプトデザインなどにも携わる。1996年、第27回星雲賞(アート部門)受賞。