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海をあげる
筑摩書房
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出版社からのコメント
「海が赤くにごった日から、私は言葉を失った」痛みを抱えて生きるとは、こういうことなのか。言葉に表せない苦しみを聞きとるには、こんなにも力がいるのか。
おびやかされる、沖縄での美しく優しい生活。 ベストセラー『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』から3年、身体に残った言葉を聞きとるようにして書かれたノンフィクション。
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あの夏の正解
新潮社
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出版社からのコメント
新型コロナの感染拡大で夏の甲子園中止──最初にその報道を目にした時、頭に浮かんだイメージは「かわいそうな高校球児」。しかし、元球児でもある著者の早見さんが向き合った彼らの姿は、そんな先入観を軽々と打ち破るものでした。全国の1000校を超える学校司書さんからも注文が相次ぎ、異例の図書館重版も決定。これは「ただの野球の本」でも「悲劇の本」でもありません。「あの夏」を経験したすべての人に読んでいただきたい作品です。
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キツネ目 グリコ森永事件全真相
講談社
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出版社からのコメント
「少なくとも6人いた」グリコ森永事件の犯人グループの人数、役割分担、構成にまで迫ったスクープ作。『年金大崩壊』にて講談社ノンフィクション賞、『伏魔殿 社会保険庁を解体せよ』で文藝春秋読者賞を受賞、確かなる力量、実績を持つ著者が、第一線で捜査にあたった刑事、捜査指揮した警察幹部、犯人グループと直接言葉を交わした被害者、脅迫状の的になった企業幹部など、徹底した取材で事件の真相をえぐり出す。闇に消えた「キツネ目と仲間たち」の全貌とは!?
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ゼロエフ
講談社
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出版社からのコメント
そうか、「復興五輪」も消えるのか。歩こう、と思った。話を聞きたい、と思った。――福島のシイタケ生産業者の家に生まれ育った著者が、18歳であとにした故郷に初めて全身で向き合った。生者たちに、そして死者たちに取材をするために、中通りと浜通りを縦断した。いつしか360キロを歩き抜いた。報道からこぼれ落ちる現実を目にした。ひたすらに考えた。あの日から10年、小説家が肉体と思考で挑む初のノンフィクション。
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デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場
集英社
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出版社からのコメント
2018年5月21日、登山家の栗城史多さんがエベレストで滑落死した。35歳だった。登山姿を自撮りし、ネットで公開。称賛される一方、それ以上の批判も浴びた。彼はなぜ凍傷で両手の指9本を失った後もエベレストに挑み続けたのか? 最後の挑戦に、登れるはずのない最難関ルートを選んだ理由は? 滑落死は本当に事故だったのか? そして彼は何者だったのか? 謎多き人気クライマーの心の内を、綿密な取材で解き明かします。第18回開高健ノンフィクション賞受賞作。
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分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議
岩波書店
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出版社からのコメント
何が正解なのか? ――未知のウイルスに対し、クラスター対策や3密回避など日本では独自の対策を講じたが、その指針を示した専門家会議ではどんな議論がなされたのか。そして、尾身茂ら専門家が会見で人々に直接呼びかけたのはなぜか。政権や官僚との確執、次第に高まる批判や脅迫、緊急事態宣言に至る経過など、激動の日々を関係者の証言で描く迫真のノンフィクション。私たちはこの経験から未来へ進まなければならない。