|
|
 |
|
本書は、私が一九九一年一月に国連難民高等弁務官(UNHCR)を拝命し、二月にジュネーブに赴任してから現在にいたるまでの、ジュネーブでの日記、難民援助の具体的な活動や問題点について執筆したもの、インタビュー、人間の安全保障に関する講演やアフガニスタン復興支援国際会議前後のスピーチをいくつか選んでまとめたものである。
もし昨年の米同時多発テロ事件が発生せず、アフガニスタンへの難民の帰還と同国の復興が国際課題とならなかったならば、本の内容は、二〇〇〇年末にUNHCRを退任するまでの十年間にわたる難民援助の仕事を振りかえることにとどまっていたであろう。しかし、ニューヨークの自宅の四十階の窓から世界貿易センタービルが倒壊していく様子を目撃した日を境に、私はふたたび、回顧録に専念する静かな生活から国際政治の現場に呼び戻されることになった。したがってこの本は、難民援助の現場から復興支援の現場へ一直線に進むことになった私の歩みを示すものといえる。
|
| 〜本書「はじめに」より |
最近、日本全体が内向きになっています。
しかし、日本は、国際的な基盤なしには暮らせない国です。
このグローバル化の時代、モノもカネもヒトも危険も動く。
隣の国、周辺の国、あるいは遠い国の政治状況が自分の国にもかかわっているということを意識することが非常に重要なのです。 |
| 〜本文より抜粋 |
|