『白い巨塔』『華麗なる一族』『不毛地帯』『大地の子』など、人間の本質を世に問う長編小説を次々に手がける国民的作家・山崎豊子。その珠玉の原作の中で、未だ映像化されていない最高傑作『沈まぬ太陽』が日本映画史上最大のスケールで10月、遂にスクリーンに登場する。
物語は日本が高度経済成長を実現し世界経済の頂点へと上りつめていく時代。巨大組織の中で翻弄されながらも、不屈の精神を持ち続け、自らの信念を貫く一人の男・恩地
元。その生き方を通して、人間の尊厳と、飽くなき闘志と再生を描く、壮大なる人間叙事詩だ。
注目のキャストは日本映画最高の顔ぶれが揃った。主人公・恩地 元には日本が世界に誇る名優、渡辺
謙。今やハリウッドを舞台に活躍し、世界中が認めるその演技力で恩地という男の不屈の姿をスクリーンに焼き付けることになる。そして、恩地の同僚ながらも袂を分かち対照的なエリートコースを歩む行天四郎に実力派俳優の三浦友和、恩地の同僚で行天の愛人・三井美樹に松雪泰子、恩地の妻・りつ子に鈴木京香、さらに政府より巨大企業の再建を託される国見会長を石坂浩二が演じる。加えて、豪華俳優陣が数々のシーンを彩り、まさに、オールスターキャストと呼ぶべき顔ぶれが、本作で一堂に会した。
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