ひとりの男の生き方があなたの魂を震わせる―
国民的感動を呼んだベストセラー。 |
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広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命――。人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける! |
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■書店レビュー
株式会社隆祥館書店 (大阪府大阪市中央区)
→書店別のレビューへ おすすめ度:★★★★★ |
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現、日本航空での実話をもとに書かれた小説。
労働組合の委員長になった恩地が、労働者それぞれの思いを背負い、その労働条件のために奔走する。しかし、経営陣や保身だけを考えるものが、非常に、不条理な状況に、恩地を追込んでゆく。
人命をあずかる企業であるがゆえに、また、支えてくれる仲間や、部下のために不屈の闘いを挑む恩地の運命は・・・
読み進めていくうちに、政界・財界・ジャ−ナリズムのあってはならない癒着が浮き彫りにされています。そのため、ホリエモンが拘置所にいる時に差入れされた小説としても知られています。主人公の恩地(H・Oさん)ともご縁があり、お会いしたので、お読みいただけた方とは色々なエピソ−ドがお話できます。
小説の世界に引き込まれ、その鮮烈な印象が記憶に残り脳裏から離れません。
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商社マンの孤独な戦いを通じて
戦後史を活写する記念碑的長編。 |
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大本営参謀・壹岐正は、終戦工作に赴いた満州でソ連軍に抑留される。酷寒のシベリアで、想像を絶する飢餓と強制労働に11年にわたって耐え抜き、ついに昭和31年、帰還を果たした。その経歴に目を付けた近畿商事の社長大門の熱心な誘いに応え、第二の人生を商社マンとして歩むことを決意。地獄の抑留生活の傷も癒えぬまま、再び「商戦」という名の新たな戦いに身を投じる。 |
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■書店レビュー
メディアライン曙橋店 (東京都新宿区)
→書店別のレビューへ おすすめ度:★★★★★ |
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全五巻…。このボリュームから読むのを敬遠していた。
しかし、ひとたび読み始めると、止まらない。
その理由として、“面白いから”という表現は適切ではない。
ただ、この物語に登場している人たちの行く末を見届けたい。
いや、見届けなければならない、という一種の使命感のようなものからページをめくる手が止まらなくなるのだと思う。
地獄のようなシベリア抑留生活、容赦のない国際経済戦争――
この物語の主人公が、壮絶な困難にあきらめずに
立ち向かっていく姿から、本当に多くの事が学べると思う。
そして、いつか自分が大きな困難に直面した時
支えとなってくれる一冊だとも思う。 |
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