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世界天文年、星空との対話を始めよう
「新刊ニュース 2009年7月号」より抜粋
今年は「世界天文年2009」として、全国で様々な天文イベントが実施中。そこで日本委員会のメンバーである国立天文台の渡部潤一先生と、ご自身も天文ファンで天文関連の著書も多い、漫画家のえびなみつるさんに天体観測の魅力や、天文学の楽しさについてお話いただきました。今宵、星空を眺めたくなる天文対談です。
漫画家・イラストレーター えびなみつる
1951年宮城県生まれ。早稲田大学中退。漫画家、絵本作家、イラストレーターとして活躍。天文ファンとして知られプラネタリウムの番組制作にも携わっている。1993年『とおいクリスマス』(白泉社)で星の都絵本大賞受賞。1995年オホーツク国際漫画大賞受賞。現代猫語の基礎知識『猫辞苑』は『猫の手帖』が選んだ2005年猫の本ベストテン第2位になるなど多方面で活躍。
〈主な著作〉『ほしにむすばれて』(谷川俊太郎文/えびなみつる絵・文研出版)、『すばらしい一日』(ゴマブックス)、『はじめての天体観測 楽しむことからはじめよう』(誠文堂新光社)
国立天文台 准教授 渡部潤一
1960年福島県生まれ。1983年東京大学理学部天文学科卒業。1987年東京大学大学院理学系研究科天文学専門課程博士課程中退。国立天文台天文情報センター長。専門は太陽系天文学。理学博士。2006年、国際天文学連合の「惑星の定義委員会」委員となり、冥王星の惑星からの除外を決定した最終メンバーの1人となった。テレビ等メディアへの出演も多く、日本の天文学者の中では最も有名な1人。〈主な著作〉『夜空からはじまる天文学入門』(化学同人)『しし座流星雨がやってくる』(誠文堂新光社)、『新しい太陽系 新書で入門』(新潮社〈新潮新書〉)、『ガリレオがひらいた宇宙のとびら』(旬報社)ほか多数。
えびなみつるさんの作品
『上手な買い方・使い方 よくわかる天体望遠鏡ガイド』
誠文堂新光社
『はじめての星座案内 見ながら楽しむ
星空の物語』

誠文堂新光社
1,575円
『えびなみつるの完全図解 天体望遠鏡
を作ろう』

誠文堂新光社
1,890円
『科学まんが宇宙論(1〜3)』
旬報社
各1,890円
渡部 潤一さんの作品
『ガリレオがひらいた宇宙のとびら』
旬報社
1,575円
『夜空からはじまる天文学入門』
化学同人
1,890円
『すぐに見つかる
星座図鑑』

甲谷保和著
実業之日本社
1,260円
6月27日発売
『星の地図館 太陽系大地図』
渡部潤一、 矢野創、布施哲治、片山真人、石橋之宏著
小学館
6,090円
 
ガリレオ・ガリレイと
世界天文年2009


えびな 
今年は「世界天文年2009」ということで、世界中で天文イベントが開催されています。 

渡部 日本では何といっても7月22日の日食が大きな話題になるかと思います。奄美大島では皆既日食が観測できますし(*1)、全国各地でも部分日食になるので楽しめると思います。

えびな これだけ大きく欠ける部分日食は久しぶりですから。

渡部 東京でも7割近くが欠けます。おそらくやや薄暗くなるぐらいの影響が出ると思います。ぜひ観て欲しい。

えびな 私は6歳頃に太陽が半分ぐらい欠けた部分日食を見たことを鮮明に覚えています。高い所へ登ったら少しはましだと考えたのか近所の子たちと鶏小屋の屋根の上で見ました(笑)。今では勧められませんが、父親がガラスをろうそくであぶってすすをつけて一種のサングラスを作ってくれて。皆で空を見あげて、なにか凄いことが目の前で起きているなあと、子どもながらに興奮しました。

渡部 確かにそれはあまり勧められない方法だ(笑)。方法はいくつかありますが、日食を見るには「日食メガネ」という専用の道具があります。書店でも売っているのでお勧めです。でも皆既日食直前には品薄になる可能性もあるので、そんな時はピンホール法という方法が手軽で良いかと思います。太陽を直接見ると危ないので、紙などに投影して見る方法です。図書カードやバスカードを使うと丸い穴があきますよね。ああいう小さな穴を通して投影すると投影像ができるんですね。そこに欠けた太陽の像ができます。 
 

えびな 今『子供の科学』(誠文堂新光社)という雑誌で長さ1メートルのピンホールカメラを作ろうという企画をやっています。おそらく1センチぐらいの太陽像が見えるはずなので、それをデジカメで撮って、全国の読者からレポートしてもらおうという企画です。

渡部 いいですね。今はインターネット時代だから、そういう映像を中継で各地から集めることもできますが、自作の道具で観察したというのは思い出になる。えびなさんと一緒で(笑)。

えびな そうですね。でも皆既日食や、若田光一さんのスペースシャトル搭乗など、皆さんの注目が宇宙に集まる年がちょうど「世界天文年」になったんですね。

渡部 「世界天文年」は今年2009年が、ガリレオ・ガリレイ(*2)が自作の望遠鏡で星空を観察し、宇宙の謎を解き始めた1609年からちょうど400年にあたることを記念したイベントです。翌年1610年にはすでにその望遠鏡で見た星空の驚きをそのまま出版しているんです。

えびな 有名な『星界の報告』(*3)ですね。

渡部 はい。その本の中に強くにじみ出ているのが、それまで信用されてきた天動説に対する実証的な反論。自分の手で道具を作って実験し、自分の目で確かめる。最初にその手法を確立し発表したという点でこの本は画期的で、1609年はまさに宇宙の扉が開き始めた年なんです。

えびな それまでの哲学的な発想ではなく、いわゆる自然科学の手法。

渡部 ガリレオは天文学だけでなく、物理学、理学全般の開祖にあたるということで、多くの人の評価を得ているわけですが、その象徴になる本です。古典的な名著として読んでおくといいと思います。

えびな 当時、ガリレオはどんな想いで出版したのでしょうか?

渡部 ガリレオは当時かなり貧乏だったので、おそらく新しい発見を発表することで名声を勝ち得たいという気持ちがあった筈です。出版を急いだのは感動だけではなくそういう事情もあったのだと思います。結果的に『星界の報告』によってメディチ家(*4)のお抱えになって、給料も上がっています(笑)。でもそんな事情を差し引いても、ガリレオが評価されるのは、例えば月にでこぼこを見つけると、幾何学を駆使してその山の高さを計算して推定する、といった姿勢です。同時期にトーマス・ハリオットというイギリスの天文学者も月面のスケッチをしていますがそこまでしていない。

えびな 結局同じものを見ても、そこから何を考えて、どういう形で発表するかが違っていたんですね。

渡部 そうですね。

えびな ガリレオは新しい世界観を導き出したと。

渡部 なので今年を「世界天文年」として、たとえ小さな望遠鏡や肉眼でも、星について新しく知ることで、根源的な自分の立ち位置、例えば「地球はどうなんだ」とか、「人間っていうのは一体どういうものなのか」とか、そういうことを少しでも考えるきっかけにして頂けたら嬉しい。天文学という科学の入り口から逆に哲学的な思考まで広げていけると思います。

えびな ガリレオが使った望遠鏡は、今ではおもちゃ屋さんで売っている、お小遣いで手に入る程度の性能なんだそうです(*5)。だから多少の基礎的な知識さえあれば、ガリレオと同じ驚きを味わうことができる。

渡部 そこの入り口の扉を上手に開いてあげられるのが世界天文年2009であり、各種イベントであり、天文関連書なのだと思います。今全国の書店で「星空ブックフェア」を展開しています(*6)。ぜひ一人でも多くの人が手にとってくれると嬉しい。

えびな 初心者向けの本も数多くラインナップされていますね。特に渡部先生の『ガリレオがひらいた宇宙のとびら』は中学生くらいからワクワクして読めると思います。

渡部 ありがとうございます。天文学は他の分野に比べても空間と時間の概念の把握が絶対に入ってくるので、文章だけでは伝わらないことが多い。そういった部分をえびなさんを始めとする漫画家さん達は絵でわかりやすく表現してくれる。我々学者としてはとても助かっています(笑)。

えびな 私はいつも「星は人の上に人を作らず」と思っているんです(笑)。お金持ちではなくても、数学が苦手でも、まず星空をみて感動することはできる。その感動を少しでもお伝えできれば、と思って描いているので、そう言って頂けると漫画家冥利に尽きますね(笑)。


「星空浴」をしてみよう

えびな よく各地の天文台などで行う観望会をマスコミが伝える時に「この中から将来、天文学者が出るかもしれません」という決まり文句があるのですが、私はあのコメントが不満で(笑)。別に天文学者にならなくても、ただ星空を眺める面白さとか、美しさが感じられれば充分だと。

渡部 確かに音楽のコンサートの観客に向かって「この中から音楽家が出るといいですね」ということは言わない。やはり、理科や、天文学は特殊なお勉強≠ニいう偏見がまだあるのでしょうね。天文学は理科の代表的な入り口の一つなので、音楽とか、芸術と同じように文化として天文学を楽しめる土壌作りが大切だと思います。

えびな 渡部先生は「星空浴」という言葉を提唱されています。おそらくそういった雰囲気を伝えるためのネーミングですよね。

渡部 1998年のしし座流星群(*7)の時から使っています。当時マスコミがやや加熱気味に報道したので、多くの方が郊外に流星雨を見に行かれた。ところがあまり流れ星が見られなくて、がっかりした方も多かったのではないでしょうか。1972年のジャコビニ流星群の時のことから考えると、当然、天文台が相当なバッシングを受けるだろうと覚悟していたんですけれども、それが意外や意外、ほとんどクレームはなく、多くの人が「面白かった」「楽しかった」「きれいだった」という感想だった(*8)。

えびな 大流星雨の予想が外れたのに、その事はさほど問題にならなかった。

渡部 そうです。それでこの約30年間で何が変わったのかと考えてみると、光害が非常にひどくなって、本物の星空を見る機会がかなり少なくなっていることが関係しているのではないかと。特に子どもたちは流れ星なんか見たことがないから、一つや二つ流れるだけでもう満足。

えびな 初めて見たという子もきっと多かったのでしょうね。

渡部 それから、これは新聞の投書欄に載っていたのですが、しばらく口を利かなかった娘さんと一緒に行って色々な話をしたとか、近所付き合いが少ない隣人と星を見ながら初めて話をしたとか、精神的に癒されたとか。子どもにとって暗闇はやはり怖いもので、それが親と一晩過ごして明るくなった後、その恐怖感が信頼感に変わっていく、こういった様々な現象を何か一つの言葉で表せないかと思って作った言葉が、「星空浴」です。

えびな そういう捉え方が文化として星空を眺めるということなんですね。

渡部 この言葉は我ながらいいなあと思っていて(笑)。実はこの日(11月18日)は平日だったのですがかなり盛り上って、その翌年も平日だった。そんな時政府が目安箱のようなものを作ったというので、文部政務次官宛てに「来年のしし座流星群の時は全国一斉に学校を休みにして流星群を見るべきだ」と手紙を書いたのですが、返事はなかった(笑)。その時の政務次官が、千葉県知事の森田健作さんです(笑)。

えびな 学校休んで「星空浴」はいいなあ。

渡部 日本人ってやはりコミュニケーションが下手なんですよ。面と向かってディベートなんか苦手。でも隣同士に座って相手の目を見ずに話すと、意外と本音が出たりする。景色でも、星空を眺めるのも同じ。

えびな 縁側でお月見をするみたいな感覚ですね。

渡部 そう。お月見もきっとそういう効果があるのだと思います。だから「星空浴」という言葉はともかく、少し余裕を持って星空を楽しんでいただきたい。それが「世界天文大赤道儀室の65cm屈折望遠鏡を見上げる。年」の、特に日本の究極のゴールだと思います。

えびな 精神的な余裕、時間の余裕、何よりも夜、外で安心して星が見られるのですから日本は恵まれてますね。

渡部 極端な例かも知れませんが、以前、例のユーゴスラビアの内戦中(*9)にクロアチアの天文台に行っていた事があって。天文台は見晴らしの良い所にありますから、飛行機の監視にちょうど良いのだそうで兵隊さんが何人か常駐していたんです。そんな戦闘機が飛んでいる状態では落ち着いて星空を眺めるというわけにはいきません。この平和な状態は感謝しなければいけないでしょうね。今アフリカやアジアの小学校に望遠鏡を贈ろうというプロジェクト(*10)が進んでいるのですが、やはり国の土台がしっかりしてこそ、より楽しめるものなのかも知れません。

えびな 世界中の子ども達が「星空浴」を楽しめるようになるといいですね。


今日から始まる
星空との対話


渡部 えびなさんは天体に興味を持ったきっかけってあります?

えびな 子供の頃、本当に町の灯りも何もない田舎に住んでいたので、ただそこに綺麗な星空があったという感じですね。

渡部 それでも何らかの知的好奇心を刺激するものがあったのでしょうね。私もそうで、マスコミの取材を受けると、必ず天文に興味を持った動機を聞かれるんです。それがはっきりしないとストーリーにならないと。でも、何かを好きになるのに、そんなに具体的な事例、理由って余りないと思うんですよ。

えびな そうですよね。

渡部 もちろん天文学者になろうと思ったきっかけは非常にはっきりしていて、これが先程のジャコビニ流星群なんです。学者の先生達の予想が外れてもちろんがっかりした部分もあるのですが、天文学って、月食や日食、日の出・日の入りまで一分一秒単位で計算ができるのに、なんで予想が外れたのだろうとびっくりしたんです。

えびな 予想通りにならなかったことでかえって、興味が出た。

渡部 そう、これは面白いと。つまり逆もありうる。誰も予想していないのに流れ星が突然たくさん流れるとか。実際ありますよね。要するに教科書に書いていないこと、解明されていないことがまだたくさんある。ならば俺がやってやろうと。

えびな どこか漠然と星が好きではあったけど、ジャコビニ流星群でどんと深みにはまったと。

渡部 そうですね。はまってしまいましたね。

えびな 私は「人工衛星」というタイトルの本を子どもの頃買ってもらって。多分人工衛星が飛んだばかりの頃に出た、子ども向け教育漫画です。その中にここ東京天文台が出てきて人工衛星の観測方法などが載っていた。おそらくそれが、僕が読んだ一番最初の天文書です。

渡部 それで人生決まっちゃったんですね(笑)

えびな 漫画本でしたからね(笑)。渡部先生の人生を決めてしまった本はなんですか。

渡部 石田五郎さん(*11)の『天文台日記』(笑)。天文学者を目指した時、天文学の知識を教えるものはあっても、天文学者の生活を記した本は一つもなくて。難しい本だったのですがリアリティがあって面白かった。天文雑誌は『月刊 天文ガイド』と『天文と気象』。これも小学生の時、東京のおじさんの家に泊まりにきて五島プラネタリウム(*12)に行った時初めて知って。そのまま買って帰りました。

えびな 入り口のところの売店で…。

渡部 そうです(笑)。

えびな 東京だとやはり五島プラネタリウムが、星空への入り口という感じがします。

渡部 私の子供時代はプラネタリウムがほとんどなかったので憧れました。東京か大阪か名古屋へ行くしかなかった。今は、日本はプラネタリウム大国と呼ばれていて、もう300基を超えているはずです。

えびな 人口あたりの数がこんなに多い国はない。公開天文台も数多くあるし。

渡部 多いですね。

えびな 昔は大きな望遠鏡なんて見る機会もなかったですけど、今はちょっとした町にも天文台がある。

渡部 それだけに、運営に問題があるところもあるのですけどね。確か、竹下総理の「ふるさと創生1億円事業」(*13)をやったときに、公的文化施設ということでプラネタリウムや公開天文台を整備した自治体が少なからずありまして。維持管理費を念頭においていなかった自治体は、その後放置状態に近い所もある。

えびな もったいない。

渡部 世界的に見ても、研究機関ではなくて地方自治体がプラネタリウムや天文台を設置するなんてまず例が無いことです。もちろんこれには他の理由もあって、世界の3大プラネタリウムメーカーのうち、コニカミノルタ、五藤光学研究所、と2つが日本メーカー。だから比較的安価で高性能な機器が設置できてサポートもしっかり受けることができるのですね。

えびな おそらく根本的なメンタリティとして日本人は星が好きなのかもしれません。国立天文台でも月二回観望会を実施していますね。

渡部 観望会は1996年から、施設の常時公開は2000年から実施しています。大学院生たちに協力をあおぐなど、やはり運営には人の力が必要ですね。

えびな もし地方などで活用できていない施設があったら、この「世界天文年」を機会にホコリを払って復活してくれると嬉しいですね。


(*1) 皆既日食:7月22日(水)の午前11時頃種子島南端から奄美大島北端付近で観測できる。ほぼ同時刻に全国で部分日食が観測できる。次回日本で皆既日食が観測できるのは2035年(26年後)。
(*2) ガリレオ・ガリレイ:16世紀後半から17世紀中盤に活躍したイタリアの物理学者、天文学者、哲学者。パドヴァ大学教授。その業績から天文学の父と称され科学的手法の開拓者としても知られる。
(*3) 『星界の報告』:岩波書店(岩波文庫)・588円・978-4-00-339065-8
(*4) メディチ家(トスカーナ大公):ルネサンス期・イタリアの銀行家、政治家。フィレンツェの実質的な支配者として君臨し、その財力でレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロなどの多数の芸術家をパトロンとして支援し、ルネサンス文化を育てたことでも知られている。
(*5) ガリレオが『星界の報告』を執筆した当時の望遠鏡は倍率が20倍程度だったとされている。
(*6) 星空ブックフェア:世界天文年日本委員会が公認書籍を認定し、書店での販売促進を行うプロジェクト。現在全国500書店で展開中。
(*7) しし座流星群:しし座に放射点を持つ流星群。毎年11月17日頃に極大を迎える。流星群の母天体が33年周期で太陽の近くに回帰してくるため、その前後数年は流星が多く見られる。1998〜2002年はその増大期だった。
(*8) ジャコビニ流星群:10月8日から10月10日前後に見られる突発的な流星群。毎年見られる訳ではない。1972年には母彗星の通過後すぐに軌道上を(約58日後)地球が通過したため大流星群の出現が予想されたが観測できなかった。
(*9) ユーゴスラビア内戦(紛争):東欧革命により共産主義政権が崩壊、民族中心主義が台頭し、1991年ユーゴスラビア構成国による内戦が勃発した。2006年、6共和国の完全独立によって最終決着した。
(*10) 「君もガリレオ」プロジェクト:世界天文年2009日本委員会が企画している、ガリレオが初めて宇宙を観察したものと同じ口径4cmの望遠鏡を安価で配布し、世界中の子どもたちにガリレオの驚きや発見の追体験をしてもらおうというプロジェクト。
(*11) 石田五郎:天文学者。東京天文台岡山天体物理観測所に24年勤務したことで知られている。
(*12) 五島プラネタリウム:正式名称・天文博物館五島プラネタリウム。渋谷駅前、東急文化会館8階にあった天文博物館。1957年4月開館、2001年3月閉館。当時としては珍しい民間運営のプラネタリウム。
(*13) ふるさと創生1億円事業:1988年竹下登内閣が行った政策。各市区町村に対し、地域振興資金1億円を交付した。
(4月22日 東京・三鷹 国立天文台にて収録)

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