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仙台と多摩で講演をします

9月30日(日)仙台文学館「井上ひさしさんと安野光雅先生」。10月14日(日)都立多摩図書館「書籍の明日、雑誌の明日」。

松田哲夫(まつだてつお)

1947年東京都生まれ。編集者。書評家。「週刊ポスト」で「松田哲夫の愉快痛快人名録 ニッポン元気印時代」を連載中です。著書に『印刷に恋して』、『「本」に恋して』。

イチオシ!若き天才的ストーリーテラーの直木賞受賞作

ありふれた町で、普通の家で、平凡に暮らしている女性たち。彼女たちにも「魔が差す」時があるかもしれません。ここに出てくる女性で言えば、友だちのお母さんが近所の家で盗みを働くのを見たり、合コンで知り合った消防団のリーダーが放火犯だったりと、身近に犯罪が起きたり目撃したりする人もいます。また、出会い系で知り合った男にDVを受けていたり、人生設計を誤ったあげく殺人を犯した元カレに翻弄されている女性もいます。さらには、育児ノイローゼが高じて収拾のつかない事態になりかけた若い母親もいます。この五つの小説には、いかにも身近で起きそうな出来事とそれをめぐる心理が鮮やかに描かれているのです。『ツナグ』、『本日は大安なり』、『オーダーメイド殺人クラブ』に続く、若き天才的ストーリーテラーの本領を発揮した傑作短編集です。

新月譚

『新月譚』

貫井徳郎

スケールの大きい恋愛ドラマ

美貌の作家・咲良怜花は、人気が絶頂の時に、突然、断筆してしまいます。八年後、面会を求めた若い編集者を相手に、作家自身が驚くべき真実を語り始めます。そこでは、ひとりの女性の生涯にわたる激しい恋と創作の秘密をあかすスリリングな物語が展開されるのでした。

若いシングルマザーの成長物語

二十一歳の珊瑚は、生まれたばかりの雪を抱えて途方に暮れていました。雪の面倒を見てくれることになったくららさんは、愛情のこもったご飯作りの達人でした。人を元気にする「食」の力に気づかされた珊瑚は、心にも身体にもやさしい総菜カフェをオープンさせるのです。

ロスト・シング

『ロスト・シング』

ショーン・タン作
岸本佐知子訳

リアルでファンタジックな絵本

「ぼく」が出会った、大きくて赤い、だるまストーブとヤドカリが混じったような迷子くんには居場所がありません……。不思議だけれど懐かしい世界に迷い込んだような気持ちにさせてくれる素敵な絵本です。『アライバル』、『遠い町から来た話』の作者ならではの絵と物語。

まっすぐで風変わりなエッセイ

五年ほど前、新聞の対談で杏さんにお目にかかりました。モデルさんらしい真っ直ぐな姿勢で「村上春樹さんのデビュー作から順番に読んでます」と話していたのが印象的でした。いつも元気溌剌、好奇心旺盛な彼女ですが、宇江佐真理さんなど時代小説ファンでもあるのです。