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発禁寸前&主要メディアから無視。でも「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラー第1位獲得!
反銃社会ドキュメンタリー映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」が話題の
天才プロデューサー、マイケル・ムーアが「男・ブッシュ」に真っ向からケンカを売った本。
アホでマヌケなアメリカ白人
マイケル・ムーア/著
松田和也/訳
出版社/柏書房
本体価格/1,600円
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e−hon企画
アメリカは
本当に正しいのか
まさに本書は、「笑わせ、かつ考えさせる」、
一粒で2度おいしい本なのです。
 「でも、すべてひっくるめて、ローラと私にとっては信じられないほど素晴らしい一年だった」。
 疑惑の選挙からちょうど1年と1日後にあたる2001年11月8日。合衆国「大統領」ジョージ・W・ブッシュ氏は、彼が大統領として過ごした最初の1年間をそのように総括しました。皆様もよくご存知のように、そのわずか2カ月前、ブッシュ氏の国は建国以来初めての本土空襲を受け、未曾有の死傷者を出したばかりです。でも、それもこれも「すべてひっくるめて」、彼にとっては「信じられないほど素晴らしい一年だった」らしいのです。
 まあ、それまでかなり低迷していた氏への支持率があの事件以来一転して跳ね上がり、作りたくてうずうずしていた有事体制はあっさり整ってしまい、軍需産業はイキナリ業績を伸ばし、国防費はすんなり増額、CIAの権限も大幅に拡大したわけですから、これらをひっくるめて「信じられないほど素晴らし」かったというのは、彼にとっては偽らざる本音でもあったのでしょう。二枚舌を必要不可欠な職能とする政治家の中にあって、包み隠さず本心を明らかにする、このブッシュという人は、実はかなり見上げた男であるのかもしれません。
 本書『アホでマヌケなアメリカ白人』は、この「男・ブッシュ」に真っ向からケンカを売った本です。岩波書店の総合月刊誌『世界』(2002年9月号)に掲載された、きくちゆみ氏の論文によれば、出版前に「大統領を名指しで批判した部分の削除」を求められるなどの圧力がかかり、発禁寸前にまで追い込まれたそうです。でも、著者マイケル・ムーアはそうした圧力を断固としてはねのけ、敢然と出版に踏み切りました。当然のことながら、主要メディアは一切無視。書評も批判も全く載らないという放置状態にさらされたにも関わらず、本書は今春の発売と同時に≪ニューヨーク・タイムズ≫ベストセラーリストの第1位になり、その後も長期にわたってトップ10に留まっています。
〜本書「翻訳者あとがき」より
マイケル・ムーア Michael Moore
風刺と笑いの精神に溢れる反骨のジャーナリスト兼映画監督兼TVプロデューサー。
1954年ミシガン州のGM城下町フリントに生まれる。1989年地元GM工場の大量解雇を題材にしたドキュメンタリー≪ロジャー&ミー≫で映画監督デビュー。2002年発表の反銃社会ドキュメンタリー映画≪ボウリング・フォー・コロンバイン≫は、カンヌ映画祭で55周年記念賞を受賞。他のベストセラーにDownsize This!がある。
1.まさにアメリカ的クーデター
リンダはある日突然、あなたは重犯罪人です、という通告を受け取った−−ですから、大統領選挙の日にはわざわざ投票所にお越しいただく必要はございません・・・・・・
2.拝啓ジョージ殿−−−「大統領」ジョージ・W・ブッシュへの公開書簡
簡単に言えば、あなたはアル中で、泥棒で、おそらくは重犯罪人で、おトガメなしの脱走兵で、泣き言野郎です。あまりにもひどい言い方のように思うかもしれませんが、これは「愛の鞭」なのです。
3.ダウがダウンでアップアップ
金持ちどもは、ありとあらゆる手を使って、あんたが自分の取り分を要求するなんてトンデモないことだと信じ込ませようとしている−−なぜなら、カネにせよ資源にせよ、全員に行き渡らせることができるほどの絶対量はないんだから!
4.白人どもを殺せ
俺は白人が怖くてしょうがない。解ってもらえないかもしれないが−−何てったって、俺自身も白人だもんな−−でも俺が白人だから、却って解ることもある。
5.バカタレどもの国
なぜこんなことになってるのか?政治屋ども−−それと、そいつらに投票した人民−−が、子供たちの教育よりも爆撃機の製造を優先させたからだ。彼らはTV番組の腐敗をこれでもかと言いつのりながら、自分たちの腐敗には一言も触れようとしない−−
6.ちきゅうにやさしくキビシイ話
俺たちの地球環境が今直面している最大の脅威の正体を、俺は知っている。俺だ。そう、まさにこの俺こそ、地球環境破壊の魔王にほかならないのだぁッ!まず第一に、俺はリサイクルとやらをしない。
7.男たちへの挽歌
自分は感受性の豊かな男性ですというような芝居はやめろ。女たちは見抜いている。自分は「フェミニスト」です、などと言うな。そんな資格はない。単に相手の気を惹こうとしているだけだ。
8.ウィ・アー・ナンバー・ワン!
だが今や、ブッシュの「文句があるなら、かかってこんかい」と言わんばかりの外交政策のために、世界の人口の中で最も傲慢な4パーセントである俺たちが、世界の富の4分の1以上を独占している事実を正当化することは極めて難しくなってしまった。
9.巨大でシアワセな牢獄
僕たちの国は、精神障害者や少年犯罪者にまで死刑を適用している、世界でも珍しい国だ。未成年者に死刑を適用しているのは、世界でもたった6カ国しかない。合衆国と、イラン、ナイジェリア、パキスタン、サウジアラビア、そしてイエメンである。
10.脳死寸前民主党
実際にはブッシュは、90年代のこの国を支配していた奴の、もっと不細工で惨めなヴァージョンに過ぎないんだ。そいつは魅力的な笑顔でサックスを吹き、自分が(それと、彼の若くてキレイな実習生が)どんな下着を付けていたかを俺たちに教えてくれた。
11.人民の祈り
我らは求め訴へむ、おお慈悲深き主よ。御身、自然、もしくは世界銀行によりて定められたる摂理がゆゑに今日困窮に身を置きたる者に平安を与へ給へ。

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