|
|
○ 戦国強力ホームドラマ~夫婦で生き抜いた戦国 |
利家は、信長より三つ下、秀吉と同じ年、家康より五つ上の1537年生まれ。まつはいとこで10歳下。利家22歳、まつ12歳で結婚し、二人は二男九女に恵まれた。
信長、秀吉に必死に仕えて、激動の戦国時代を生き抜く姿を家族の視点から描く。核家族、少子化と高齢化が相まって、人間関係が希薄になっている現代に、素敵な父親像、母親像、家族の温もりをメッセージする。 |
|
|
○ ナンバー2の美学と哲学 |
利家は、若い頃信長ばりの「かぶき者」で、「槍の又左衛門」と恐れられるほど幾多の武功をたてたが、実は何度も人生の転機に立った。主君、信長の逆鱗にふれた出仕停止処分、晩年の小田原攻めで秀吉の勘気を被った謹慎処分、そして恩義ある柴田勝家か、幼なじみの秀吉か、いずれに味方するか苦渋の決断を迫られた賤ヶ岳の戦・・・・・・。
その折々、いかに律儀を貫いて百万石を築いたのか―。 短気ではあるが背かず、うそをつかず、弁明しない、利家の存在が無益な戦さや争いごとを回避。信長も秀吉も家康も、利家によって、それぞれの危機を切り抜け、やがて天下人となった。専守防衛で決してナンバー1を狙わず、主君を支えつづけた利家は、天下統一、平和を築いた陰の力であった。
|
|
|
○ ライバル・男たちの友情 |
ライバル・男たちの友情 利家、秀吉、成政は、若くして信長に仕え、ほぼ同じ年の幼なじみだった。
しかし、秀吉が信長に重用され始めると、三人のトライアングルは形を変え、秀吉が天下を取ろうとしたとき、決定的に対立する。
秀吉に与した利家、秀吉に反発し、利家と刃を交えることになる成政・・・地位に差ができ、“上司と部下”の関係でも、果たして友情は成立するのか。幼い跡取り・秀頼を遺言で利家に託した秀吉、受けた利家、その心情やいかに・・・。 |
|
|
○ 戦国社宅物語・女たちの友情 |
利家がまつと結婚し信長に仕えていた20代、清須城下の住まいは、秀吉・おね夫婦と隣同士だった。利家と立場も出世のペースも同等だった成政・はる夫婦も傍に住んでいただろう。
夫が信長に従って戦さに駆け回っていた間、まつ、おね、はる―妻たちはどんな会話を交わしていたのか。
希望に燃え毎日を全身全霊で生きる、信長家臣団の家族の生き様を描く。 |
|
|
○ 主な舞台は尾張そして北陸へ |
信長、秀吉と同じく、尾張に生まれ育った利家が、初めて城をもった場所が、越前府中(現在の福井県武生市)。
以来、能登、金沢と63歳で生涯を閉じるまで、北陸に腰を据えた。越前に柴田勝家、越中に佐々成政、そして越後には強敵・上杉・・・・・・。利家は雪の北陸で何を感じ、いかに領国経営を展開して、今の文化都市・金沢の礎を築いたのか。
|
|
|