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今までありそうで、なかったモーニング娘。「初めて」のインタビューBOOK。
現メンバーと、中澤裕子、市井紗耶香の計15人が、悩みや希望を洗いざらい激白!
つんく♂のロングインタビューでは、「紅白初出場で解散だった」など衝撃の告白も!
モーニング娘。×つんく♂
後藤真希卒業。

能地祐子/著
出版社/ソニーマガジンズ
本体価格/1,800円
モーニング娘。インタビューより(インタビュー・能地祐子)
後藤真希
〜卒業について〜
−−「いつかは卒業するのかな」っていうのは考えてました?
「初めは考えてない、全然。なーんにも考えてなかった」
−−卒業を決めたのは?
「そろそろひとりでやってみるか?みたいに言われて。いいチャンスをもらったなと思いました。卒業してやっていきたいと思っていても、自分からは“したい、したい、したい”とか言い出せないじゃないですか(笑)。でも、そういう気持ちがど
んどん固まってきたところで“じゃ、行くか?”みたいな感じで言ってもらえて」
−−後藤さんのいないモーニング娘。も、まだ想像つかないし。
「うん。想像つかないんですけど、逆にちょっと楽しみだったりもするんですよね」
−−見てみたい?
「そう。見たいんですよ(笑)。わたしがやっていたモーニング娘。は、ほかの人からはどういうふうに見えていたんだろうとか。そういうのが見てみたい。わたしが入る前のモーニング娘。は、またちょっと感じが違うし。わたしが入った「LOVEマシーン」からは、すごいにぎやかになって。劇的な感じになってるじゃないですか。だから、卒業したら絶対に早くコンサート観に行きたい!とか思ったりしてるんですけど(笑)」
−−最終日、卒業の日はどんなふうになるんでしょうね。
「ねぇ!?その日はきっと、悲しくてしょうがないんですよ。メンバーと離れるのが。たぶん」
−−ねー。
「これまで卒業したメンバーは、最後のときにスタッフさんとかに“花束、やめてね”とか“最後のコメント、言わせないでね”とか言ってるんですよ。でも結局、メンバーが、花束持って出てくるんですよね(笑)」
「うん。やめて〜。そんなことされたら、わたし絶対、ホントにムリだから!もぉ、ヤバい!」
「うん。だって、絶対にその日、朝からちょっと悲しくなってるはずだもん。もう、朝からみんなに“花とか、絶対にやめてください”とか言ってまわってると思うんですよ(笑)」
「鼻水とかぶぉぉぉぉみたいな感じになってるだろうな。ホント、コワいですよ。」

などなど、各メンバーがオーディションから現在まで、モーニング娘。としてどのようなことに悩み、そして乗り越え、いまの自分のポジションを築いたかにスポットをあてています。
つんく♂インタビューより
これまでつんく♂がモーニング娘。について語ったものがなかったわけではありませんが、
これだけ音楽的な部分も含めて、プロデュース法を語ったのは初めてのことです。
6時間以上に及んだインタビューは、
PART.T モーニング娘。のプロデュース・ヒストリー
PART.U モーニング娘。各メンバーについて語る
PART.V 「LOVEマシーン」から「ちょこっとLOVE」まで。/つんく♂プロデュースの原点を探る
の3部構成。その中から、現メンバーについて語っている言葉をひろってみました。
安倍なつみ
「最初に安倍を見たとき、たしか“何もなさ”がいいなと思ったんですよ。例えばペットボトルが、ほとんどカラの状態。だから、逆に言えば、これからどんどん水を入れていけるぞっていう期待があった」
飯田圭織
「うん。楽器としての“声”おもしろさ。マイクに対して、彼女の声が“楽器”として大鳴りするんですよ。背がでっかいせいもあるんですけど、ブンッて鳴るんですよね。その音の録れ方が、メカニック小僧の僕としてはおもしろくて」
保田圭
「褒められて伸びるコと、褒められて浮かれてしまうコとがいるじゃないですか。で、保田の場合、歌以外のところはちょっと悲観的なところがあって。だから歌だけ褒めると、歌ばっかりこだわってしまうタイプになると思ったんですよ。そうすると、モーニング娘。としてのキャラクターにしては弱いかなと。」
矢口真里
「実際に見たときの矢口の第一印象は“わ、ちっちゃッ!”(笑)」
「見た目から想像したとおりに、かん高い声で。でも、すごい安定性がある歌だったんですよね。保田とは違うタイプで。彼女くらい正確にピッチを当ててくる歌が欲しいと思っていたんです。」
後藤真希
「彼女がモーニング娘。に入った時点から、ソロ歌手デビューは考えてありました。ご存知のとおりモーニング娘。にいながらのソロ・デビューもしました。その上で、彼女の潜在的能力を考え、それを発揮する方法を考えた時、モーニング娘。の外で戦ったほうが、アーティストとしての才能がより開花すると、プロデューサーとして判断しました」
石川梨華
「歌は、ヘタと言えばヘタかもしれないんだけど。やる気でカバーできるタイプ。その姿がたぶん、世の中的にはいちばんハマったと思いますね」
「うん。でも、そういうコも、反復練習みたいなことや、イメージ・トレーニング、それから総合的な演出によって、シングル曲でメイン・ボーカルをとれるところまで来られるという……。僕としても、それを石川で実証したという達成感があるんですよ」
加護亜依
「声質ですね。声の、納豆的な粘りけというか。大きな意味で言えば、声帯のニュアンスは飯田に近い」
「飯田の4分の3スケールとか……なんか、そういう縮小形で(笑)。小さいんだけど、大型車と同じV6気筒エンジンを積んでる車、みたいな」
辻希美
「辻はもともと、13人の中でいちばんリズム感があるんですよ。それに関しては、過去のメンバー全員の中でもダントツなんですよ。あと、ピッチの良さもあるし。たぶんね、今、テレビやラジオで聴く歌手の全部を含めても、辻のリズム感は上から数えたほうが早い。それくらいのものを持っていますね」
「その素材をこの先、僕がどれくらい鍛えられるか……だな。イチローになれる可能性、持ってると思う」
吉澤ひとみ
「吉澤の場合は、発音してから音になるまで、ちょっと時間がかかる。でも、その“ロスタイム”が彼女の特徴なんですね。で、そのせいで、わりと洋式な感触が出るんですよね。ちょっと日本的でない感じ、というか」
「なんだろ、マライア・キャリーがメリッと声を絞り出すときのような感じ?声の立ち上がり、という部分で言うとね」
高橋愛
「下馬評というか、前半戦から注目されてたのは高橋かなぁ。リズム感は極端に悪かったんですけどね」
「僕には、そのドンくささが目立って見えてしまってですね。でも、ホントに優等生な感じだけだったら、たぶん入らなかったと思うんですよ。特に、リズム感のドンくささ。そこにすごい人間味を感じて」
小川麻琴
「ローカルっぽい。なんて言うのかな、“田舎っぽい”とはちょっと違うんですよね。」
「根本はローカルだという。で、そういうジレンマが、今、あいつ特有の哀愁につながっていて(笑)。そこが僕はすごく好きで、おもしろいなと思って見てるんですけど」
新垣里沙
「スリル感みたいなものがちょっと薄い。それを出すために、前回のツアーあたりから“私の眉毛、濃いですかぁ?”みたいなMCをやってみたりして、ようやく味がでてきているところですね。もともと、すごい表現力があって、すごい楽しめるコなんですよ。だからもっと、理論より感情みたいなところが出てくるとおもしろいんだろうな」
紺野あさ美
「最初はホントに、どうしようかと思いました。モーニング娘。なのに、歌えない(笑)。これはもう、これまでのモーニング娘。の歴史上初めてのコですね(笑)。劣等生でしたから」
「だから、ま、紺野はある意味、山田花子……これまでにない才能ですよ」

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