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「辞書引き学習」は、深谷圭助先生(中部大学准教授)が提唱する「小学1年生 から国語辞典を引く学習法」です。辞書を引いたら“ふせん”を張り付け、辞書が膨らむことに達成感を得ながら、子どもたちは自ら考え、答えを導く力、読解力を身につけます。習慣的に辞書を引くだけで、知らず知らずのうちに語彙が増えるというわけです。
深谷先生は、「家庭でも実践できる学習法だが、子ども一人でやらせるのではなく、親子、兄弟などで競った方が子どもも参加しやすい。また、辞書はなるべく一人ずつ違うものを用意したほうが良い。辞書によって単語の意味が異なることもある。そうした経験を経ることで、ひとつの物事でも、語り手によって考え方や捉え方が異なることを学ぶことができる。与えられた情報をただ鵜呑みにせず、自分で吟味し取捨選択する力がつく」としています。 |
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そこで、家庭でも辞書を引く習慣をつけ、語彙力・読解力を高めることを目指し、うちどくに「辞書引き学習」を取り入れることを提案します。国語辞典とふせんを用意したら、身近な言葉をどんどん引いてみる。できれば家族それぞれが違う辞書を使ってお互いに内容を比較したり、調べた言葉を使ったりして、コミュニケーションをとりながら実践します。子どもたちは、ふせんで膨らんだ辞書に愛着を持つようになるでしょう。
大人でも言葉の意味をあいまいに覚えていたり、誤った使い方をしていたりすることがあります。子どもだけでなく親も一緒に辞書引きを習慣化し、正しい日本語を身につけましょう。
語彙力・読解力がついてきたら、「うちどく」でワンランク上の難しい本にチャレンジし、わからない言葉はどんどん辞書で調べる― こうした『うちどく』×『辞書引き学習』の好循環が生まれれば効果的です。 |
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● 家庭で取り組む辞書引きのポイント |
@ 目につくところに辞書を置く
A カバーははずしておく
B 毎日5〜10分、身近なことばをどんどん引く
C ふせんづくりを工夫する
D 追求型の勉強をする
E 親が調べる姿勢を見せる
F 食事はことばの学びの時間
G 他の事典や図鑑にも応用
H 調べたことばを活用する
I 家庭内図書館をつくろう |
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