受賞作情報

2022年本屋大賞2022.4.6

〜大賞〜

同志少女よ、敵を撃て
<早川書房>

逢坂冬馬/著

1942年、独ソ戦のさなか、モスクワ近郊の村に住む狩りの名手セラフィマの暮らしは、ドイツ軍の襲撃により突如奪われる。母を殺され、復讐を誓った彼女は、女性狙撃小隊の一員となりスターリングラードの前線へ──。第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作。

第166回 芥川龍之介賞・直木三十五賞 受賞作決定!2022.1.19

■第166回芥川龍之介賞

ブラックボックス
<講談社>

砂川文次/著

ずっと遠くに行きたかった。今も行きたいと思っている。自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。自衛隊を辞め、いまは自転車便メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。昼間走る街並みやそこかしこにあるであろう倉庫やオフィス、夜の生活の営み、どれもこれもが明け透けに見えているようで見えない。張りぼての向こう側に広がっているかもしれない実相に触れることはできない。気鋭の作家、新境地の傑作中篇。

■第166回直木三十五賞

塞王の楯
<集英社>

今村翔吾/著

幼い頃、落城によって家族を喪った石工の匡介。彼は「絶対に破られない石垣」を造れば、世から戦を無くせると考えていた。一方、戦で父を喪った鉄砲職人の彦九郎は「どんな城も落とす砲」で人を殺し、その恐怖を天下に知らしめれば、戦をする者はいなくなると考えていた。秀吉が死に、戦乱の気配が近づく中、琵琶湖畔にある大津城の城主・京極高次は、匡介に石垣造りを頼む。攻め手の石田三成は、彦九郎に鉄砲作りを依頼した。大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、信念をかけた職人の対決が幕を開ける。ぶつかり合う、矛楯した想い。答えは戦火の果てに―。「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、圧倒的戦国小説!

黒牢城
<KADOKAWA>

米澤穂信/著

信長に叛逆した荒木村重と囚われの黒田官兵衛。謎解きと劇的人間ドラマ。本能寺の変より約三年前。信長に叛逆し籠城した荒木村重は城内で発生する怪事件に悩まされる。人質の不審死、旅僧の殺害、裏切り者の影――。村重は幽閉した織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう命じるが――。

第38回織田作之助賞2021.12.20

リリアン
<新潮社>

岸政彦/著

ひとりで街へ飲みに行くのは、誰もいない浜辺でゆっくりと海に入っていくのに似ている。ある夜、男はその飲み屋で働き始めた女と知り合った。親しくなった二人は、大阪を歩きながら互いの身の上を語り合う。ジャズのこと、街の風景、そして今はもういない人々―親密な会話から浮かび上がる、陰影に満ちた人生。街に生きる人々の語りが響き合う、哀感あふれる都市小説集。

第166回 芥川龍之介賞・直木三十五賞 候補作品決定!2021.12.17

第166回芥川龍之介賞・直木三十五賞の候補作をご紹介します(作者五十音順・敬称略)。
選考会は来年1月19日午後3時から、東京・築地「新喜楽」で開催されます。

■第166回芥川龍之介賞 候補作(掲載誌)

石田夏穂『我が友、スミス』(すばる11月号)

九段理江『Schoolgirl』(文學界12月号)

島口大樹『オン・ザ・プラネット』(群像12月号)

砂川文次『ブラックボックス』(群像8月号)

乗代雄介『皆のあらばしり』 (新潮10月号)

■第166回直木三十五賞 候補作(出版社)

逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』(早川書房)

彩瀬まる『新しい星』(文藝春秋)

今村翔吾『塞王(さいおう)の楯(たて)』(集英社)

柚月裕子『ミカエルの鼓動』(文藝春秋)

米澤穂信『黒牢城(こくろうじょう)』 (KADOKAWA)

本屋大賞 2021年ノンフィクション本大賞2021.11.18

海をあげる
<筑摩書房>

上間陽子/著

おびやかされる、沖縄での美しく優しい生活。幼い娘を抱えながら、理不尽な暴力に直面してなおその目の光を失わない著者の姿は、連載中から大きな反響を呼んだ。ベストセラー『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』から3年、身体に残った言葉を聞きとるようにして書かれた初めてのエッセイ集。

第75回毎日出版文化賞2021.11.3

〜文学・芸術部門〜

TIMELESS 石岡瑛子とその時代
<朝日新聞出版>

河尻亨一/著

デザイナー石岡瑛子、世界初の評伝。その晩年に偶然、彼女と出会えた著者は、石岡瑛子のワーク&ライフを記録する時間の旅に出てみたいと思った。石岡瑛子を“主人公”として物語る表現者たちとその時代のストーリー。ときをこえて人の心を動かすものとは何か?命のデザインとは?

〜人文・社会部門〜

人びとのなかの冷戦世界 想像が現実となるとき
<岩波書店>

益田肇/著

冷戦とは何だったのか。大国同士の駆け引きや政治リーダーを主人公とする従来の物語とは一線を画し、無数の名もなき人びとの日常的な想像と行為の連鎖と、現実政治との影響関係から冷戦初期の歴史を描く。恐怖、不安、敵意、憎悪、願望……現実は人びとにどう想像され、それは増幅拡散してどのように新しい現実を生み出していったのか。

〜自然科学部門〜

言語とフラクタル 使用の集積の中にある偶然と必然
<東京大学出版会>

田中久美子/著

これほど複雑・多様かつ変化する人間のことばにあって、どんな時代の、どんな言語の、どんなジャンルでも成り立つという「統計的言語普遍」。その不思議を検証し、その意味を考えることから、人間の記号使用の深奥に迫ってゆく。

〜企画部門〜

松岡和子個人全訳 シェイクスピア全集 全33巻
<筑摩書房>

松岡和子/訳

シェイクスピア劇、待望の新訳刊行!普遍的な魅力を備えた戯曲を、生き生きとした日本語で。詳細な注、解説、日本での上演年表をつける。

〜特別賞〜

チェーホフの山
<未知谷>

工藤正廣/著

極東の最果てサハリン島は太平洋への要衝地でもある。ロシアは一八五九年以来徒刑囚を送り植民を続けた。流刑者の労働と死によって育まれる植民地サハリンを一八九〇年チェーホフが訪れた。作家は八千余の囚人に面談調査、人間として生きる囚人たちを知った。一九九X年ユジノ・サハリンスク、チェーホフ山を主峰とする南端の丘、アニワ湾を望むサナトリウムをガスパジン・セッソンが訪れる―先住民、囚人、移住農民、孤児、それぞれの末裔たちを介し人がその魂で生きる姿を描く物語。

主な文学賞

小説

ミステリー・SF

児童・絵本

コミック

ノンフィクション

ご当地型

ジャンル特化型