2010年は国民読書年。そこで、あらゆる世代の家庭、様々なシチュエーションで本を媒介とした家族のコミュニケーションが広がるよう、テーマ性のある「うちどく」を提案します。
第3回のテーマは「論語」。2500年を経てもなお生きる知恵や人生の指針として、子どもから大人まで幅広く読まれています。親子で、ご夫婦で、祖父母と一緒に、また新社会人(子)と先輩ビジネスマン(親)で、年代・家族構成を問わずおすすめのテーマです。「論語」については多くの関連書が出版されていますが、今回は子ども向け(親子で一緒に読めるもの)から、一般向けでも特にやさしく解説された書籍をご紹介します。家族の蔵書として、またプレゼントとしてもおすすめです。

■論語塾や素読が注目されています
子どものための論語塾や素読の効果が伝えられるなど、「論語」が注目されています。ここ数年、品格や日本語に関する書籍がベストセラーになるなど、日本人の品位や道徳心を見直す気運が感じられる中、「論語」はより良く生きるための心の在り様を教えてくれる教科書といえるのかもしれません。知っているようでよく意味の分からないフレーズや、シンプルだけれど生きていく上で大切なメッセージを教えてくれます。昨今は子ども向けにやさしく解説された本が注目されており、大人でも入門書として興味深く読める内容です。 |
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